司法書士試験

過去問知識だけでは絶対に合格することができない

まず知っていただきたいことですが,司法書士試験は過去問だけで合格することは絶対にできません

 

これは,データ上明らかになっています。
たとえば,私の講座で使用している『司法書士試験平成の択一過去問本』のうち,私が講義で解いていただくようにお願いした問題の知識で,正解可能であった平成26年度の司法書士試験の問題数は,以下のとおりとなります。

 

 

午前択一:8問
午後択一:17問
※平成26年度の司法書士試験の午前択一および午後択一の全肢と『司法書士試験平成の択一過去問本』(私が講義で解いていただくようにお願いした問題)との対照表は,リアリスティック一発合格松本基礎講座(全117回・平成27年度司法書士試験対策)の「教材」の項目をご覧下さい。

 

 

基準点にさえ届かないことがおわかりいただけると思います。
ただし,午前択一の「8問」は他の年度と比べてかなり少ないです。午前択一が10問を切ることは,滅多にありません。

 

しかし,過去問知識だけで基準点に到達することもありません。その点は,誤解されないで下さい。

 

 

この事実により「過去問を解く意味はないのではないか?」と思われたかもしれません。
しかし,そうではありません。たしかに,過去問知識だけで合格することはできません。しかし,過去問知識は合格レベルの受験生の方のほとんどが正解してくるものであり,落とすことはできません。よって,「過去問知識だけで合格することはできないが,過去問知識の問題は正解する必要がある」ということになります。

 

では,「過去問の使い方」をみていきましょう。

同じところに下線を引けるか?

過去問を解く際には,「ご自身がポイントと思われる箇所(『過失がある』など)」に下線を引きます。

 

 

そのご自身が下線を引かれた箇所が,講義で講師がテキストに下線を引いた箇所と同じかをご確認下さい

 

 

すごく単純ですが,これが「単に過去問の正誤を判断しているのではなく,テキストの内容をきちんと思い出せている(=形を変えて出されても応用が効く)」ということの確認となります。もちろん,一字一句は無理ですが,ほとんど同じであれば,テキストの内容をきちんと思い出せているということになります。

 

下線の箇所が不足していても,多すぎても,ダメです。
下線の箇所が不足していると,ポイントを拾えていないことになります。
下線の箇所が多すぎると,ポイントがわからず手当たり次第下線を引いていることになります。

 

 

具体的に,やってみましょう。
以下のテキストおよび過去問の記載は,「他人物売買における売主の担保責任(買主が何をできるか)」(民法561条)の話です。

 

講義で講師が,テキストに以下のように下線を引きます
※赤が試験に出る箇所,青が理由です。

 

 

平成26年度司法書士試験肢別分析表

(『Realistic Text 民法U』P171より一部抜粋)

 

 

そして,講義終了後に過去問を解きますが,その際に以下のように下線を引きながら解きます。
※(2)の肢をご覧下さい。

 

 

平成26年度司法書士試験肢別分析表

  →誤り(悪意でも解除可)

 

 

 

このように,テキストと同じ箇所に下線を引けていれば,「テキストの内容をきちんと思い出せている」ということになります。

 

 

「確実に大丈夫だ(テキストの内容をきちんと思い出せている)」という肢以外は,上記の作業を行って下さい。
何十回も過去問を繰り返すよりも,上記の作業を2回程度行うほうが本試験の得点につながります。

 

 

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